1950(昭和25)年~1954(昭和29)年までの當麻小学校のヒストリー
校章誕生
1954年に本校の校章が制定されました。
本校の校章は、学校がある二上山のふもとで7世紀に栄えた、白鳳時代の寺院に使われた複弁八葉蓮華紋鐙瓦(ふくべんはちようれんげもんあぶらがわら)といわれる軒丸瓦(のきまるがわら)をもとにデザインされました。
中国から朝鮮半島を経て、飛鳥、そして當麻の地に伝わった文化の奥深さを表すデザインとなっています。
戦後、地域の人々が子どもたちに、誇りをもって新しい社会を創造していってもらいたいと願った思いが込められた校章だと伝えられています。
校歌誕生
同じ頃、校歌も誕生しています。
當麻小学校校歌
作詞 前川 佐美雄
作曲 林 忠保
一 二上山を 背に負いて
朝日 かがやく 学舎に
ほお赤き われら わが友よ
自治と 協同と 剛健を
わがものとせよ むつまじく
六年(むとせ)の月日を 学ぶかな
われらは 當麻 當麻われら
明るき 當麻 當麻小学校
二 二上山を 仰ぎ見て
あお雲 におう 学舎(まなびや)に
目きよき われら わが友よ
強く正しく ほがらかに
大きく生きよ 手をつなぎ
六年(むとせ)の月日を はげむかな
われらは 當麻 當麻われら
うるわしき 當麻 當麻小学校
前川佐美雄さんってどんな方?
本校の校歌を作詞した前川佐美雄さんは、奈良県忍海村(現在の葛城市忍海区)出身の歌人で、主に昭和に活躍されました。
昭和初期にはまだまだ珍しかった口語的表現を使った作品も多数詠み、モダニズム短歌の旗手と評価されていました。
「ぞろぞろと鳥けだものを引きつれて秋晴れの街にあそび行きたし」などが短歌が有名です。
當麻小学校だけでなく、市内の新庄小学校や忍海小学校、新庄北小学校の校歌を作詞されています。
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